マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマとは微生物であり、これに感染すると高熱と激しい咳が出る。肺以外にも中耳炎や髄膜炎、皮膚炎などを引き起こすことが知られている。
マイコプラズマとは微生物であり、これに感染すると高熱と激しい咳が出る。肺以外にも中耳炎や髄膜炎、皮膚炎などを引き起こすことが知られている。
細菌、ウイルス、真菌(カビ)等の病原体が肺に入り込み肺胞やその周辺組織に炎症を起こし、せき、痰、発熱、胸痛などを起こす病気。病原菌の種類や感染の仕方などで様々な肺炎が存在する。現在でも抵抗力の弱い高齢者や十分な措置が出来ない発展途上国などでは死に至ることも多く、院内感染などにも注意が必要である。近年ではSARSコロナウイルスを病原体とする新型肺炎SARSが問題となっている。
気管支炎は風邪やインフルエンザ等による急性気管支炎とタバコや大気汚染、化学物質、蓄膿症などからくる慢性気管支炎に分けられる。
タバコや大気汚染、ウイルス、細菌、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)などが原因で起こる慢性の気管支炎。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の一つ。気管支の粘膜が慢性的に炎症を起こして、痰を伴う咳が2年以上かつ一年に3ヶ月以上続く場合(特に冬場にかけて)に慢性気管支炎と診断される。ウイルスや細菌感染、アレルゲンなどによって急性増悪が起こると発熱や息切れを伴い黄緑色の痰が出る。
東南アジアを中心に流行した重度の呼吸器障害が出る新型肺炎。2002年の11月に中国の広東省で発見されたのを皮切りに多くの感染者と死者を出した。新型のコロナウイルスが病原菌と言われ、発熱、悪寒、痰の出ない咳、筋肉痛などの症状が見られ、重症化すると肝機能低下や呼吸困難に陥る。WHOにより制圧宣言が出されているが、再発生・再流行の可能性は否定できない。
ウイルスや細菌によって起こる急性の気管支炎。鼻水、微熱、筋肉の痛みなどにはじまり、続いてせきや痰が出るようになる。重度の気管支炎に進むと高熱と激しい咳を伴う。気管支の粘膜が炎症を起こし、ウイルスや細菌が増殖しやすい環境となっているために悪化すると考えられる。
間質性肺炎とは、肺胞が繊維化し呼吸に支障をきたす病気である。原因は不明な場合も多いが、全身性強皮症などの膠原病や関節リウマチなどの自己免疫異常や薬物の作用によるものなどが考えられている。特に原因不明のものについて、特発性間質性肺炎という。肺胞や肺胞周辺に炎症が起きることにより、コラーゲンなどが増殖し肺胞の膜が繊維化し、ガス交換がうまくいかなくなる。咳、息切れ、呼吸不全、心不全などを引き起こす。
何らかの原因物質による発作的なせき、息切れ、動悸などの症状を伴う気管支の病気。アレルギー反応によるもの(アトピー型喘息)とされているが、原因の分からない場合も多い。喘息発作の症状は様々であり、ゆっくり症状が進むこともあれば、突然に始まることもある。また、継続時間も数分から数日と様々である。小児に見られることが比較的多く、それを小児喘息(小児気管支喘息)、大人になってからの発症を成人喘息(成人気管支喘息)という。予防にはアレルゲンを避けること、また、ピークフローメターによる自己管理などが有効である。治療にはステロイド薬や抗アレルギー薬、気管支拡張薬などが使用される。
運動によって誘発される喘息。気管の温度が下がったり、水分を失う、また気道が狭くなることで起こると考えられている。運動を止めて安静にすれば通常は数十分で発作は治まる。
運動鍛練療法によって少しづつ運動を継続することで改善される。
喘息の主な原因は何らかの抗原(アレルゲン)に対するアレルギー反応と考えられている。特に小児喘息の殆どはアレルギー反応によるものとされている。その為、特にアレルギー反応によることが分かっている場合の喘息をアトピー性喘息という。運動時に起きる運動誘発性喘息というものも存在する。アレルゲンとしては、ダニやその死骸や糞、ハウスダスト、花粉、タバコなどが存在し、それらを避けることが一番の予防である。また、ストレスが増悪因子とも言われ、環境の変化や強い心理的な変化によって発作が起きることもある。
小児に見られる喘息。喘息は子供に見られることが多く、日本では小児の5-7%、大人の3-5%が気管支喘息を持っていると言われるが、実際には小児の10%を超えるとの指摘もある。その多くはアトピー型喘息と言われており、何らかの抗原(アレルゲン)によって引き起こされる。
肺は酸素を取り込み二酸化炭素を放出する為の臓器であり、空気の通り道である気管(気管支)とガス交換が行なわれる肺胞からなる。脳の延髄にある呼吸中枢により呼吸は無意識下でもコントロールされている。
肺の中にある小さな袋状の組織。非常に薄い組織で、この肺胞の薄い膜を通して酸素を血管に取り込み、血液中の二酸化炭素を肺の中に放出している。
息を吸ったり吐いたりすること。肺胞で行なわれる酸素を取り込み二酸化炭素を排出するガス交換を外呼吸、全身の細胞内で酸素を取り込み二酸化炭素を排出することを内呼吸と言う。生物がエネルギーを得る為に不可欠な行為である。
ダイエットを成功させるのに大切なことは、ストレスを解消し、エネルギーを熱として発散させる体作りです。「食事量を減らして摂取エネルギーを抑え、運動で消費エネルギー量を大きくすれば、それだけ減量できる」などという安易な考えは改めなくてはなりません。
運動で消費されるエネルギー量は期待する程大きくなく、日常生活では、体重が減る程運動するなんてまず無理です。それではと、さももっともらしく次から次へと流行るダイエット法は、内臓脂肪や筋肉のことを考えず体重を落とすことだけに重点を置くので、必ずと言っていい位リバウンド(一度減った体重が元に戻ってしまう現象)が訪れます。
何故なら、減っているのは内臓脂肪ではなく筋肉や水分だからです。ダイエットの目的はエネルギー代謝を活発にすることで内臓脂肪を減らし、太りにくい体を作る事です。リバウンドの繰り返しは、逆に痩せにくい体質を作ることになる為注意が必要です。
代謝とは、食事によって取り入れた栄養素を体内で燃やしてエネルギーに変えることです。代謝が活発ならあまり太りませんが、低いとエネルギー消費が少なくなり太りやすくなります。余ったエネルギーが脂肪に変わり蓄積してしまうのです。生命活動を維持する為に必要な最小限のエネルギー消費(ストレスのない心身共に安静な状態)を「基礎代謝」と言います。
1日の基礎代謝量は、女性で1200 kcal前後、男性では1600 kcal前後で、全エネルギーの60~70%にもなります。ダイエットでは、この基礎代謝が運動や食事制限でどの様に変化するかを見るので、自分のをチェックしておくとダイエット計画が立てやすくなります。「中年太り」という言葉がありますが、加齢と共に筋力が落ち、代謝が低下した分確実に太るということです。
代謝を低下させないダイエットは、運動によって筋肉が体脂肪を燃やす形で行うダイエットです。つまり、食事療法をしながら運動療法を併用することです。
運動によりエネルギーを燃やし筋肉を鍛え、脂肪を燃やす形でダイエットをすると、内臓脂肪も減少しリバウンドも防ぐことができるということが分かりました。従って、食事療法と運動療法がダイエットの基本ということができます。運動は前述の如く身近な所から始めましょう。
食事について言えば、総カロリーを計算し(第6章治療)、消化に時間のかかるものを食べます。食物繊維や海藻類、野菜も積極的に食べましょう。これは、ダイエットに良くないとされる早食いを防ぐ為です。良くかんで食べると脳の中枢神経が刺激され、食べたという満足感が得られるのに対し、早食いはその逆で満腹感を感じた時には、エネルギーオーバーとなり太ると言われているのです。
よく、朝食を抜いて出かける人がいますが、朝食の効用は、体を目覚めさせる、エネルギーの補給、便秘の予防・解消等のほかに体脂肪の付きにくい体にしてくれるということですからしっかり食べましょう。
以上見てきた通り、間違ったダイエットは必ずリバウンドを招くということを学びましたが、リバウンドをすると体だけでなく、精神的ダメージも大きいということを理解することが大切です。ダイエットへの期待を裏切られると、そのショックたるや計り知れないものがあります。
決心をして始めるに当たり不安もあったでしょう。費用もかかっているはずです。にも拘らず、自分が選択したダイエットに賭けて裏切られれば、我慢していた反動で大食いや拒食症に走っても不思議ではありません。肉体的リスクも相当なものです。
特に、リンゴ酢等単品ダイエットは、体重を減らす為だけのもので、栄養不良から肌がカサカサになり、生理不順(女性なら)や他の機能障害に発展する恐れもあり、単にダイエットの失敗では済まなくなります。ダイエットに関しては、体重ではなく内臓脂肪を落とすのが目的ですので、適切な方法を選択して欲しいと思います。このサイトが少しでもお役に立ちます様に!
肥満の解消・治療の為には、自分の日常生活を客観的に見直すところから始める必要があります。メモを取って記録するのも見つめ直す良い方法でしょう。肥満の治療に減量はつきものですが、誤ったダイエットをすると、内臓脂肪ではなく、体内の筋肉や水分が落ちてしまいます。
筋肉は体の重要な熱発生器官であり、筋肉中のブドウ糖を燃焼させてエネルギーを生み出します。この筋肉が減少すれば、当然エネルギーの消費量は落ちます。また、筋肉を落とし、食事を少なくすると、確実にエネルギー代謝が低下し、体で燃焼しにくくなります。つまり、ダイエットとは逆の痩せにくい体を作る事に寄与することになるのです。
落とすのは筋肉ではなく、生活習慣病の温床である内臓脂肪です。それにはまず、医師の診察はもちろんですが、自分を振り返り、今までの悪しき生活習慣を意識的に変える必要があります。4章の予防と改善で述べた「1無2小3多」を思い出して下さい。
よく絶食や食事抜きで急な減量をする人がいますが無茶な話です。食事は1日3回腹八分目に取る事が基本です。前述しましたが、減量の目安は1ヶ月に1~2kg位です。
1日に取る摂取エネルギー量の目安は体重(kg)x 25~35 kcalとします。活動量の多い人は、35 kcalを、活動量の少ない人は25 kcalをかけましょう。
次にバランスの取れた食事ですが、「四群点数法」を活用することもできます。これは、色々な食品を似通った栄養素別に4つのグループに分け、エネルギー80 kcalを1点と考えカロリーを算出する食事法です。
第1群は卵と牛乳・乳製品(生クリームを除く)、第2群は魚介・肉類及び大豆製品、第3群は野菜・芋・果物、第4群は主食である穀物と砂糖・油脂に分類します。1群、2群、3群から優先的に3点選ぶとエネルギー以外の栄養素の大部分が取れるので、あとは4群を調整します。1日30食品以上食べる様心がけて下さい。
理想的には、メディカルチェックを受け、問診、診察、検査の結果、医師の指導に基づいてごく軽い運動を短めに行うところから始めます。一般的には、体重の移動を伴う動的運動と、一つの所にとどまり主に筋肉運動を行う静的運動に加え、体操で柔軟力を養うのがよいです。
動的運動にはウオーキングが一番ですが、時間に余裕のない人は、駅まで歩いてみたり、遠回りして買い物に行くとか、会社のエレベーターを乗らずに足を使って上り降りするとか、身近なところから始めてみましょう。歩く速度は肥満度により違いますがやや速めにします。大切なことは体に負担にならないフォームで毎日継続することです。
その際、始めに準備運動(柔軟体操)で筋肉を暖め、終了時にクールダウン(整理運動)で筋肉に疲労を残さない様にしましょう。静的運動としてはウェイト・トレーニング
が適当で、1日のスケジュールとして、起床後軽い柔軟体操をした後で行うと、心身共に目覚めて身体の緊張が高まり肥満防止につながります。
巷には誤ったダイエットが溢れ、世の女性達は短期間に痩せられると聞いては飛びつきますが、果たして急いで痩せようとすることが減量目的に叶うかと言えば、体重のみ減らすなら答はYesであり、内臓脂肪を減らすならNoです。むしろ、筋肉を落とすことになり、代謝が低下し痩せにくい体になってしまうのです。
食生活と運動とをバランス良く取って、じっくりと減量することが燃えやすい体を作り内臓脂肪を落とします。食生活に関しても、腹八分目にすれば、1日30品目以上食べるのですから、調理法の工夫によりおいしく食べられます。
何よりも、ストレスを感じないように無理しないでゆっくり継続することが大切です。そして、運動を生活習慣の一部として取り入れられれば減量後も、好きなスポーツを趣味とし楽しみながら一生を暮らしていくことができます。減量を苦と考えずに、これからの人生を立て直す為に必要と捉え乗り切ってください。そして、肥満でない体を維持していきましょう。
とにかく沢山たべるタイプです。肉やフライ等の脂っこいものやごはんが大好きで、ついつい食べ過ぎてしまいます。普段から大食いの為に胃が拡張し、大量に食べないと満足感が得られなくなっています。原因は完全に過食によるカロリーオーバーで、食欲を自分でコントロールできません。食べる事が生きがいで、運動不足が肥満に拍車をかけています。
内臓脂肪だけでなく体全体に皮下脂肪が付く典型的な肥満タイプです。臨床医学の立場から分類すると、これを原発性(単純性、一次性)肥満と呼んでいます。病気等の疾患に関係なく起こり、原因が明らかではありません。全肥満者の90%を占めるのがこのタイプです。一方、肥満をもたらす明らかな基礎疾患を持つ二次性(症候性)肥満とは種類を分けています。
日本の文献に肥満という言葉が登場するのは平安末期の時代で、1180年頃の作品といわれる「病草子(やまいのそうし)」のなかの「ひまんの女}と題された1文がそれです。高利貸しの女が美食を重ね太ってしまい、歩く事さえ困難になったとあります。現代に通じるものがありますね。
食べる量は少ないのに、食べたものがすぐに脂肪になって蓄積されるタイプです。典型的に基礎代謝が悪く、あまり食べない為に体の活性が鈍くて活動も活発ではありません。従って筋肉も少なく、脂肪を燃やす力も弱くなります。つまり、太りやすく痩せにくい体質になっているのです。
内臓脂肪もつきやすく、あまり食べない・動かないが特徴です。自律神経の反応が鈍い状態の人も、食後の新陳代謝が鈍り、エネルギーをあまり放出せず、体温の上昇しない燃焼しない体になる為に、小食でも太ってしまいます。更に、規則正しい食事や生活をすれば問題ない自律神経(交感神経と副交感神経)は、不規則な食事や生活により2つの神経の役割の切り替えがうまく働かず、自律神経失調になりホルモンバランスも崩れていきます。
こうなると、食欲中枢に乱れが生じ、いくら食べても満腹感を覚えず内臓脂肪を増やす結果となるのです。
最近増えているストレス性の肥満です。私達を取り巻く環境はストレスに満ちています。ストレスを感じない人は皆無です。それを、解消する手段として過食に走り、太ってしまうタイプです。女性の場合、スィーツやお菓子で、男性はアルコールでストレスを発散する事が多いようです。これでは根本的な解決にならないばかりか、身体を壊してしまいます。
ストレスのせいで過食に走るのは、ストレスが摂食抑制システムに対して多大な影響を与え、食べても食べても十分な満腹感が感じられなくなってしまうからです。
そもそも、満腹感を要求するのはどうでしょうか。腹八分目がいいと昔から決まっているのです。
そうなったら、理性的にコントロールする事が必要です。しかし、まずはストレスの大元を解決する方法を考え、精神を開放してあげる事ができればそれにこしたことはありません。
治療法は勿論、減量となります。
糖尿病とまでいかなくても、血糖値が高くなりやすい人は、インスリンの過剰分泌から肥満になる傾向があります。インスリンは別名肥満ホルモンと呼ばれています。血糖値が上がると、糖を取り込む為にインスリンが過剰に分泌されるようになるので、糖を脂肪に変えて脂肪細胞に取り込みます。そこで、脂肪が蓄積され肥満が加速していきます。
肥満者は一般にインスリンの作用効率が健康な人に比べ低下している事実が見られます。そこで、食事方法等を医者に相談し工夫して、インスリンが急激に分泌されない様にすることが大切となります。
同時に、老廃物や不要な脂肪や水分の多い肥満体を作り出す宿便を取り除き、肝臓の働き良くしてインスリンの作用効率を高めれば、インスリンの分泌量を抑えるのに役立つのです。このタイプは少エネ肥満タイプと同様に内臓に脂肪が付きやすく「隠れ肥満」が多く見つかっています。
誤った食生活や、ストレス、運動不足が原因で身体を冷やすと、胆汁の分泌低下となり、たんぱく質や脂肪の代謝が十分行われなくなります。それが小腸に溜まり、タール状の凝固となって腸壁にこびりついたものが宿便です。便秘はお通じが出ないとすぐわかりますが、宿便は分かりずらいのが難点です。
お腹に多量の宿便がある人は次の様な症状が出ますので、思い当たる節もあるのではないでしょうか。
①手足がむくみやすい
②お腹がいつも張った感じがする
③だるくて疲れやすい
④下半身が太りやすい
⑤肩がこる、頭痛がする、便秘がち
⑥吹出物が出やすい
⑦便がすっきり出ず、残便感がある
小腸だけでなく、大腸、直腸にも古便がたまると、微量栄養成分の吸収が妨げられ、同時に腸内にウェルシュ菌のような悪玉菌がはびこります。すると、食べたものが異常発酵して毒素を発生するに至り、肝臓にまで送り込まれて肝臓の機能低下となり、体全体の代謝が不活発になります。その結果、カロリー消費量の少ない燃焼しない体を作り上げて、老廃物や脂肪や水分の多い肥満体を作り上げるのです。
怖いのは、宿便があるとどんなに激しいダイエットをしても運動量を多く取っても、体質改善をしない限り、なかなか痩せない体質になってしまうということです。本人の知らぬ間に、燃焼しない体にです。この様な人は、僅かな食事でも生きられるようになっていますが、体力がないので疲れやすく、風邪を引きやすい体質です。
人間の体は活発に代謝し燃えやすくなければなりませんから、おいしいものを沢山食べてエネルギッシュに生活するには、腸の大掃除が不可欠となります。体質改善をしなければ容易に痩せない体なので、食事と運動だけで減量しようとしても埒があかないのです。腸の掃除をすると、宿便の異常発酵による毒素の発生がなくなり、血液が浄化され肝臓の働きが良くなります。その為、肌のつやも良くなり、生理不順、頭痛、貧血、肩こり等の症状も軽くなるのです。宿便が肥満と密接な関わりをもっていることがお分かり頂けたでしょうか。
内臓脂肪が肥大すると、糖尿病、高血圧、高脂血症の三大生活習慣病を合併症として同時に持っている人が少なくありません。
それぞれが合併症になりうる基盤に、大型脂肪細胞があるからです。更には、この三大生活習慣病は動脈硬化の促進因子であるということも分かりました。大型内臓脂肪から代謝される全ての物質は、体内で悪影響を及ぼし合併しながら動脈硬化を促進する因子になるのです。
内臓脂肪型肥満がいかに危険かご理解頂けたでしょうか。大切なことは、肥満になる前にまず予防することです。内臓脂肪をある程度の大きさにコントロールすれば、生活習慣病を招く物質を大量に分泌することもないので、インスリン抵抗性を示したり、血中脂肪を増加させることもありません。内臓脂肪を大きくしないことが生活習慣病の予防につながるのです。
動脈硬化の危険因子のおおもとは大型内臓脂肪でした。それでは、体重ではなく体脂肪を減らすにはどうすればよいのでしょう。肥満を方程式にすると、「肥満 = 体質 + 生活環境(食事・運動・ストレス等)」ということになります。体質を変えるのは困難ですが、生活環境は本人の努力で変えられます。すなわち、食事・運動・ストレス等の部分です。注意すべき点は、絶対に無理をしてはいけないということ。
食事抜きで急激な減量をする人がいますが、長続きしないばかりか健康を害してしまいます。運動にしてもあせりは禁物。体脂肪は、1日や2日でついたものではありませんから、気長に構えるしかないのです。1ヶ月の減量の目安は1~2kgがベストとされています。食事は毎回バランスよく食べ、運動は身の回りのできるところからやりましょう。散歩をしたり、階段を足で上がり降りしたり。適度な運動はストレス解消にもつながり
一石二鳥と言えましょう。体重や体脂肪も定期的に計ることをお勧めします。
中高年になると、生理的にも太りやすい為、適正体重の維持こそが健康に欠かせない条件です。20歳代前半の体重の1割増し以内での体重調整をなるべく心がけてください。それには、生活習慣の改善が必須です。食事と運動、そして休養という健康生活を送りましょう。
「1無2小3多」の以下3つの条件に対して理解を深め実践すると効果があります。
「1無」とは」「無煙」(喫煙のすすめ)
「2少」とは「小食」(腹八分目のすすめ)「少飲」(節酒のすすめ)
「3多」とは「多動}(運動のすすめ)「多休」(休養のすすめ)「多接}(コミュニケーションのすすめ)
これって、「ぜいたくすぎず、粗末すぎずの食生活」、「明るく、疲れすぎず、適度な運動のある生活」ということでしょうか。
少し気をつければ無理なくできそうですね。
一見痩せているけれど、実は内臓脂肪が多い人を「隠れ肥満」といいます。これは、体重を測るだけでは分かりません。困った事に、今若い女性を中心に隠れ肥満が増えています。隠れ肥満を起こしやすいのは、若い女性にありがちな摂取カロリーだけを抑える誤ったダイエットの影響です。
太っていないのに何故内臓脂肪が多いかというと、代謝が悪いせいです。摂取カロリーも少ないけれど、消費カロリーも少ない、つまり、あまり運動しないので、余剰カロリーが脂肪として蓄積されていくのです。食べる量を減らし運動をしなければ、ますます痩せにくくなっていきます。代謝の低下により更なる肥満を作るにも拘らず本人は全く気づかない。
気がついた時は貧血や、動脈硬化や、骨粗鬆症になっていたなど絶対にあってはならないことです。男女を問わず、経験のある人はまず自分の体を知るところから始めることが重要です。そして、巷に溢れる誤ったダイエット法に惑わされないことです。
メタボリックシンドロームと糖尿病には非常に強い結びつきがあります。肥満がもたらす疾患として最も多いのが糖尿病です。糖尿病とは、血中のブドウ糖の量(血糖値)の増加により、血管や神経に故障が起こる病気です。放っておくと、腎臓病や神経障害、更に発展して腎不全や失明、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞等も促進します。
肥満者が糖尿病を発症する成因の1つは、膵臓で作られるインスリンというホルモンと関係しています。ブドウ糖は、食物に含まれる糖分が腸で吸収されてできます。大切なエネルギー源となり、筋肉を動かす時等に使われます。余ったブドウ糖は血液を通じて肝臓や脂肪組織に運ばれ貯蔵されます。インスリンは、体内で利用されずに血糖の高い状態で長期持続した場合、血糖値を下げる働きをします。
しかし、肥満状態でいるとインスリン抵抗性といって、インスリンの分泌作用の低下が起こり糖代謝異常を発生します。体内では、血糖値を正常に保とうとしてインスリン分泌を更に増加させようとする為、膵臓が疲弊しインスリンの分泌が減ります。その結果血糖値が上り、糖尿病を発症してしまうのです。
肥満者における高血圧の頻度については、非肥満者の2~3倍にものぼると言われます。一方、肥満の高血圧者が減量すると、食塩摂取量に関係なく、血圧が低下する事も分かっています。肥満高血圧の成因としてはいろいろ考えられますが、ここでも、肥満(内臓脂肪蓄積)がインスリン抵抗性(分泌作用の低下)を招き、高血圧に関与している可能性が大です。
高血圧の90%を占める本態性高血圧は30歳代から50歳代に多く発病しますが、自覚症状が乏しい為、いつ発病したか分からないのが現状です。
しかも、自覚症状が出てからでは遅すぎるので、高血圧を予防し、脳卒中や心筋梗塞、腎不全といった合併症を防止する為、血圧は定期的に測定する事が大切です。血圧を測定して、拡張期血圧が90mmHg以上あったらすぐに意志に相談しましょう。食事療法と運動療法により、2~3kgの体重低下でも血圧は下がるそうです。
高脂血症とは、血清脂質(血液中に含まれる脂質。主なものに、コレステロール、中性脂肪=トリグリセライド、リン脂質等。)の増加した状態を言い、一般に、総コレステロールは220mg/dl以上(HDLコレステロール40mg/dl未満)、中性脂肪は150mg/dl以上を高脂血症と呼んでいます。
血中の総コレステロールや中性脂肪が異常に多くなった状態を放置しておくと、動脈硬化が進行し、血管が詰まって脳梗塞や心筋梗塞を招くことになり危険です。
日本人のコレステロール値は年々高くなっています。脂質代謝異常である高脂血症の原因には、原因遺伝的素因、臓器機能障害、生理的要因、及び環境要因が上げられます。環境要因の中で、大きな比重をしめるのが内臓脂肪型肥満なのです。肥満度が増加すればする程、総コレステロールと中性脂肪が増加し、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低下することが明らかにされています。
肥満者には、いびきや息切れ等呼吸器系の症状が出やすいことが知られています。内臓脂肪が大きくなると、諸臓器やその周辺付属組織へも脂肪がつき、呼吸器に形態的・機能的変化が現れるのです。最近よく聞く睡眠時無呼吸症候群も肥満と密接に関係しています。睡眠時に10秒以上の呼吸停止が一晩に30回以上ある場合を睡眠時無呼吸症候群といいます。
原因として、睡眠中喉の周りの脂肪に押しつぶされふさがってしまう事が挙げられ、ひどいいびきが続くのです。
その代表がピックウィック症候群(PWS)です。このタイプは、睡眠中の呼吸停止のにより、夜間の安定した深い睡眠が得られず昼間の著しい眠気と居眠りが見られる為に、人から奇妙に見られたり、性格の変化、知的活動低下の原因になると言われています。また、頭痛、高血圧、重症例では右心不全をもたらしますが、根本的治療としては、まず減量による改善です。
日本人の死因第1位は癌というのは周知の通りですが、第2位が脳血管疾患で第3位が心疾患です。この2つをもたらす主な原因は動脈硬化ですから、実際には、日本人の死因の第1位は動脈硬化と言っても過言ではありません。
最近、心筋梗塞、脳梗塞等の動脈硬化性の病気の発症に、インスリン抵抗性による耐糖能異常(糖尿病準備状態)や高脂血症、高血圧等を併せ持つマルチプルリスクファクター(危険因子の集積)が大きく関わっていることが明らかになりました。
基本的に、生活習慣病発症の多くが運動不足や過食と密接な関係にあり、動脈硬化を防ぐには内臓脂肪を減らす為に、食事の改善と運動に励むことが何より大切です。肥大した内臓脂肪の分泌をそのまま放っておくと、マルチプルリスクファクターにより、動脈硬化を引き起こし、最悪の場合には死と結びつくということをしっかり念頭において、適切な減量をすることが貴方の命を救うのです。
米国高脂血症治療ガイドラインとWHOによる診断基準の2種類があります。
米国高脂血症治療ガイドライン:
下記5項目のうち3項目該当でメタボリック・シンドロームと診断されます。
1)ウエスト(腹囲)が男性で102cm以上(日本人では85cm以上)、女性で88cm以上
(日本人では90cm以上)
2)中性脂肪が150mg/dl以上
3)HDLコレステロールが男性で40mg/dl未満、女性で50mg/dl未満
4)血圧が最大血圧で130mmHg以上または最小血圧で85mmHg以上
5)空腹時血糖値が110mg/dl以上
WHOによる診断基準:
高インスリン血症(非糖尿病患者の上位25%)または空腹時血糖110mg/dl以上に加え、以下のうち2項目該当でメタボリック・シンドロームと診断されます。
1)内臓肥満ウエスト/ヒップ比>0.9(男性)、>0.85 (女性)またはBMI30以上
または腹囲94cm以上
2)脂質代謝異常:中性脂肪150mg/dl以上またはHDLコレステロール35mg/dl未満(男性)
39mg/dl未満(女性)
3)高血圧140/90mmHg以上か降圧剤内服中
4)マイクロアルブミン尿症(尿中アルブミン排泄率20μg/min以上か尿中アルブミン/
クレアチニン比30mg/g.Cr以上)
2001年の労災保険法の改正により、定期健康診断で血圧、肥満、血糖、血中脂質の4項目全てに異常が見られる、俗に「死の四重奏」の当てはまる人に対して、二次検査を受ける費用や特定保健指導を受けた際の費用について、労災保険が給付されることになりました。
これは、メタボリックシンドロームに見られる危険因子の重複が、動脈硬化疾患を導く重要な因子であることが社会的に認められたことになります。 つまり、労災保険が支給される二次健康診断給付対象者は、各事業所で行われた定期健康診断(一次健診)にて高血圧、肥満、高血糖、高脂血症の4因子全てを有する就労者ということになります。
しかし、行政の保険指導はやっと始まったばかりで、労災保険法の改正だけで満足してしまうには
あまりに深刻です。メタボリックシンドロームを放っておけば死を招くということを念頭に、行政の動きが鈍ければ自分でしっかり健康管理しましょう。
肥満とは、体に脂肪が過剰に蓄積された状態を言います。体脂肪の体重に占める割合を体脂肪率と言いますが、体脂肪計で計った結果では、大人の男性で25%以上、女性で30%以上を示す状態を肥満と判定します。 (正常は男性で15-18%、女性で20-25%)家庭で簡単に体脂肪を計る方法もあります。
巻尺でウエストとヒップを計りその比(WHR)を見ます。(ウエスト÷ヒップ)アメリカの科学アカデミーは、男性の場合は0.95、女性の場合は
0.8を超えると肥満による合併症が急増すると警告しています。身長と体重から25以上で肥満と判定するBMI等従来のやり方では、体脂肪率を正確には割り出せず問題です。
BMIでは「痩せ」を示しているのに実際には体脂肪の比率において肥満状態だということも起こり得るのです。内臓に脂肪が蓄積する肥満にこのケースが起こります。
外見からは全く肥満に見えないので、本人の自覚がなく大変厄介なケースです。肥満は「肥満症」が正しく、深刻な病気、時には死に至らしめる病の巣窟だということを忘れてはいけません。
肥満は体脂肪の分布状態によって二つに分けることができます。この方法は1956年にフランスのバーグにより発表され、その後アメリカのキセバーによって見直されたもので、内蔵脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満に分けられます。
前者を「リンゴ型」後者を「洋ナシ型」とも呼びます。リンゴ型は、体脂肪がお腹の部分を中心に上半身に多く分布しており、女性より男性に多い肥満タイプです。一方洋ナシ型は、体脂肪が下半身を中心に多く分布し、女性に多い肥満タイプです。、この洋ナシ型はリンゴ型に比べ、体脂肪率が著しく増加しない限り病気発生率やそれに伴う死亡率は低いことが判明しました。
実はリンゴ型こそ、各種の疾病を引き起こし、しいては死を導く内臓脂肪型肥満であることを認識しましょう。診断は家でも簡単にできます。まず、体を仰向けに横たえます。足を立て、リラックスした体勢でへそのあたりをつまんでみます。沢山つまめたら、それは皮下脂肪型肥満と考えます。反対につまめる箇所が少なければ、より危険な内臓脂肪型肥満と自覚せざるをえません。
そもそも内臓脂肪とはどの様な働きをしているのでしょう。皮下脂肪は、長期にエネルギーを貯めこみ、飢餓や寒さに備えたり衝撃を和らげたりする働きがあります。内臓脂肪はこれまでは、エネルギー貯蔵庫と考えられてきましたが、実はもっと流動的で、常時脂肪を出し入れしたり、脂肪細胞自体が活発に代謝・分泌活動を行うことが近年分かってきました。
その1つが、レプチンというたんぱく質の分泌です。レプチンはホルモンの一種で、内臓脂肪が脂肪を取り込んだ時に分泌されます。このレプチンを脳がキャッチして始めてエネルギーが入ったことを知り、交感神経を緊張させ、摂食中枢を抑制して食べるのをやめます。
レプチンは十分食べたことを脳に知らせ、食欲を抑える作用に関わっています。異常があったり内臓脂肪が太りすぎるとどうなるでしょうか。脂肪細胞の活性が悪くなり、レプチンの分泌が低下します。つまり、太れば太る程、食欲にブレーキがかからないという悪循環にはまるのです。
脂肪細胞はレプチンの分泌により満腹感を与えますが、空腹感にも関わっています。内臓脂肪に蓄えられた中性脂肪は、空腹時エネルギーとして使用されます。脂肪分解酵素リパーゼにより遊離脂肪酸(FFA)とグリセオールに分解され、FFAがエネルギーの元になります。FFAが血中に出ると脳がキャッチし、空腹感として体に伝え食欲がわくのですが、内臓脂肪が肥大すると、代謝が鈍り、蓄えた脂肪を外に出さなくなります。
正常な内臓脂肪は食事後中性脂肪を取り込み、空腹になるとそれを燃焼しエネルギーに変え小さくなるのに、その活性が低下し、小さくならずに貯め込むだけの脂肪細胞に
変わってしまうのです。こうなると、正常な内臓脂肪の機能を果たせなくなり、様々な生活習慣病を誘発する原因となっていきます。
メタボリックシンドロームの成因である内臓脂肪を増加させる成因についても、遺伝を始め、加齢,性ホルモン、食事、運動、生活環境等多くの要因が報告されています。そのほかに、アルコールやタバコ、ストレスや食の乱れも報告されていますが、そのメカニズムの解明についてはやはり研究途中です。肥満が遺伝に関係するかどうかは誰もが関心あることです。
確かに肥満児に付き添う両親の多くに肥満が見られるのを見ると、何らかの遺伝的関与があるように思われますが、絶対的なものではありません。「遺伝30%、環境70%」とも言われたりしますが、肥満の成因としては、遺伝因子よりも環境因子の方が強いでしょう。とは言え、肥満の最大の成因は何と言っても食べすぎ(過食)です。
食べすぎとは、体が必要とする以上のエネルギー(カロリー)摂取を意味します。余分なエネルギーは脂肪となって体内に蓄えられ肥満となります。 メタボリックシンドロームの中でも、一番深刻なのが内臓脂肪型肥満なのです。
体内に蓄積した脂肪と糖尿病や高血圧等の生活習慣病との関連性は古くから研究されていましたが、内臓に脂肪がつく内臓脂肪型肥満では、血糖や総コレステロール、中性脂肪が高く、動脈硬化を防ぐといわれる高比重リポたんぱく(HDL)コレステロール値が低くなっています。
その為に、耐糖能異常やインスリン抵抗性(インスリンの効き目が悪くなる事)高脂血症、高血圧等をもつマルチプルリスクファクター(危険因子の集積)症候群と考えられる様になりました。メタボリックシンドロームは昨今さかんにマスコミに取り上げられていますが、内臓脂肪型肥満に起因する症候群としては以前から言われてきたものです。
実際、皮下脂肪蓄積型の肥満よりも深刻度は大で、拡張期血圧、空腹時血糖、総コレステロール、中性脂肪、動脈硬化指数等を増加することが分かっています。しかし、内臓脂肪蓄積がどのようなメカニズムによって動脈硬化を促進しているかはまだ十分には解明されておらず、今後の研究に期待がかかります。
肥満とメタボリックシンドロームは最近注目されている、30代~40代の働き盛り男女の
多いとされる、生活習慣病の一つ、メタボリックシンドローム(症候群)について詳しく説明したサイトです。
このメタボリックシンンドロームはただの肥満とは違ってほっておくと命にかかわる病気を引き起こすほど
危険といわれています。症状や判断基準、予防方法、対策、治療方法、ダイエット方法を具体的に分かりやすく説明しています。
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